【民法改正版】宅建の民法の勉強法【図を描いて攻略】

民法 はじめに 宅建 勉強法
 
民法 はじめに

この記事は、以下のような悩みをお持ちの方に向けて書いてみました。

・初めて民法・権利関係を勉強するのだが、その勉強方法がわからん
・何度か宅建にチャレンジしたが、民法・権利関係分野の得点が全然できない

宅建を初めて挑戦する方にとって、民法は完全に未知の分野ですよね。今まで法律を勉強したことない方にとってはどう勉強したらいいかなんてわからないですよね。

また、宅建試験に挑戦したが、民法が全然できずに不合格って方は多いと思います。

この記事では、まず宅建の民法ってどういうところが問われやすいかを解説し、次いで日々民法を勉強する上での方法論や指針などを詳しく解説していきます。

初めての方は勉強方法を確立するために、また、再チャレンジする方は自分の勉強法を見直すためにこの記事を読んで頂ければ幸いです。

本記事は、あくまで「宅建の」民法を攻略するために書いた内容となっています。民法を深く勉強するとかいろいろな判例・見解などに関しては解説しませんのでご了承ください。
 

民法の出題範囲

そもそも民法ってどんな法律でしょうか。いろいろな考え方・見解などがありますが、それは法律学に委ねるとしてこんな感じでイメージを持っておけばいいと思います。

日常生活における契約結婚・相続などのルール、それらにトラブルがあった時にどうするかを体系的にまとめた法律
なんで宅建試験で民法やるのって話ですが、「契約」は全てこの民法が土台です。特に宅建士が扱う「不動産」の場合はその特殊性から、普通の契約よりも細かくルールが決められています。
民法を知らないことには、不動産を扱う仕事はしちゃならん、知らないと契約時に無用なトラブルを発生させてしましますからね。だから試験に民法が出題されるわけです。
 
民法は全部で1000条以上ある非常にボリューミーな法律です。(日常生活全般をカバーするのだから多くなるのは当然です)。1000以上のルールは次のようにグループ分けされます。
財産法・・・総則・物権・債権
家族法・・・親族・相続
それぞれ以下のようなルールが決められています。
総則・・・民法全体に通じるとりきめについて
物権・・・物を直接支配する権利について
債権・・・一定の行為を請求する権利について
親族・・・血縁・婚姻関係について
相続・・・権利・義務の引き継ぎについて
宅建試験は不動産に関する知識を問う試験ですから、当然、宅建民法の出題範囲は「不動産にまつわる分野」となります。
過去の出題傾向からも、不動産に関する知識を問うところが重点的に出題されていることは明らかです。
よって試験対策としては過去問で繰り返し問われている論点を重点的に勉強するってことになります。
 
民法、民法って試験案内の出題範囲には「権利関係」って書いてあるよ!
ハイ、その通りです。出題範囲は民法以外にもあります。先にも述べたように不動産は「動かない財産」ですから、通常の取引とは別のルールが沢山設けられています。
特に宅建試験に頻繁に出る法律は「借地借家法」、「区分所有法」、「不動産登記法」の3つです。ざっくりいうとこんな法律です。
借地借家法
土地や建物を貸し借りするときの特別ルール
区分所有法
マンションの権利関係についての特別ルール
不動産登記法
不動産登記の手続きについて定めたルール
この辺りも宅建士として仕事をする上で必須の内容となるので毎年出題されています。
 
以上のように、宅建試験では民法以外も出題されますが、今後、便宜上「民法」とひとくくりにして書きますのでご了承ください。
 
以上をまとめると、宅建民法は「不動産取引において宅建士が知っておく必要のある法律事項」が問われるってことです。
過去の出題から、特に出題されやすい論点は以下の通りです。(赤字の論点はほぼ毎年出題されているので、出題側の「ここは必ず理解してくれよ!」っていう強いメッセージを感じ取れます)
1.制限行為能力者
2.意思表示
3.代理
4.時効
5.物権変動
6.債務不履行・損賠・解除
7.危険負担
8.担保責任
9.抵当権
10.連帯債務・保証債務
11.賃貸借
12.借地借家法
13.不法行為
14.共有
15.相続・遺言
16.不動産登記法
17.区分所有法
盛りだくさんですね(笑)。
※あくまで上のリストは理解しておくべき必要最低限の範囲です。当然これ以外の論点から出題されることがあります。
宅建民法は当然ながら不動産取引に関することが中心に出題される。過去問を通して繰り返し問われる論点を重点的にやる!
2020年度以降、注意すべきは民法の大幅改正です。過去問が通用しない論点が出てきますので、テキストや問題集は最新のものを必ず用意しましょう
 
では、勉強すべき範囲がわかったところで、次の項から具体的な勉強方法について解説していきます。
 

具体的な民法の勉強法

まず、民法を勉強するときの基本的な勉強法を解説したのち、初学者向けの勉強方法、再チャレンジする方向けの勉強方法に分けて解説していきます。

初めて勉強する方も、再チャレンジする方も最初の基本的な勉強法は是非一読ください。勉強方法の根幹をなすところです。

 共通の勉強法

民法の特性

まず、民法は「宅建業法」や「法令上の制限」などと違い、暗記しただけでは太刀打ちできません。よって、一朝一夕で得点できるようになりません。法律独特の思考法を身に着けないと太刀打ちできないのです。以下の例え話を読んでみて下さい。

中学1年生の例。文字式の計算もしたことないし、当然方程式が何かも知らない状態。こんな状態で「ハイ、2次方程式解いてね」って言われてもできるわけないんです。文字式の練習をし、因数分解の練習をし、等式の性質を知り始めて2次方程式が解けるようになります。

宅建試験にあてはめましょう。何にも法律の勉強したことない状態。この状態で「ハイ、借地権の対抗要件は・・・」とか言われてもできるわけがないんです。債権・債務とは何かを知り、賃貸借の契約を知り、初めて借地借家法の理解ができます。

・・・ということで、民法は数学のように順を追って理解していかないとドンドン理解できなくなっていくという構造になっています。

後半に行くほどお互いのルールが複雑に絡み合ってくるので、勉強していく論点を一つずつ丁寧に理解していくことがキモです。

 

図を描く

では、どうやって民法をどうやって理解していったらいいのか。法的な思考力を身に付けたらいいのか。こんな感じです。

民法は「日常の取引の様子」を文章でルール化したものですから、そのルールがどういったものかを理解するにはその逆をすればいい。つまり、

文章を正しく読解し「取引の様子」をイメージしやすいように図示すればよい

ということです。テキストを読む、問題を解くなど、民法の勉強をするときはどんな時も図を描いて考えるという習慣をつけることが重要です。

「図を描いて考える」という習慣は、試験本番で必須のスキルとなります。日頃から図を描く練習をして、本番で文章を丁寧に読解し図に表す。その図をもとに問題を解くって流れです。

 

以下の図は、右側が文章のみ、左側がその文章を読解し図示したものです。どちらの方が理解しやすそうですか??

宅建 カラフル

図を描くメリットは以下の通りです。

・視覚的に契約の様子が理解できる
・記憶に残りやすい
・挫折しにくい

宅建の問題を解くにはこのように、文章をいかに図に表現して考えられるかにかかっています。図を描く練習を繰り返して徐々に法的思考力が身についてきます。

確認ですが、この方法は民法を理解する手段ではありますが、我々の目標は「試験で得点すること」です。本番でも得点できるような能力がこの「図を描く能力」だと断言します。

じゃあ、その図の書き方はどうやるんだよ?当然の疑問です。最近の宅建のテキストの中では図が豊富に記載されているものがありますので、図の多いテキストを選ぶようにしましょう。
また、このブログでも今後、2020年の民法改正に対応した解説記事を書いていく予定です。「どうやって図を描いていったらいいか」を焦点に各論点を解説していく予定です。お楽しみに!
ここでのまとめは以下の言葉が全てです。
初学者・再チャレンジ関わらず、図を描いて考える癖をつけよう
 

 初めて民法を勉強する場合

過去問をしっかり勉強すればその出題傾向がわかってきますが、初学者がいきなり過去問から練習するのも少しハードルが高いと思われます。

その場合に最適な教材となるのが「一問一答集」です。一つの論点に対して正誤判断をしていくような問題集です。左ページが問題・右ページにその解答・解説っていう構成です。

この教材を使った初学者にうってつけの勉強法はこんな感じです。

STEP1:テキストを図を描きながら読む
STEP2:該当場所の一問一答を図を描いて解く

この2STEPを繰り返すだけです。このやり方を具体的に見ていきましょう。

STEP1 
テキストを5ページ分読む。このとき、読んでるだけでは頭に情報が残らないので、具体的なイメージが湧きやすいように図を描きながら考える。

STEP2
5ページ読んだらすぐに「一問一答集」で該当箇所を問題演習。「すぐに」です。問題演習は後でやろうでは情報が頭に残りません。もちろん、図を描いて考えるようにしましょう。
いま、「5ページ読んだら」としましたが、これが10ページとかですと、最初に読んだところ忘れちゃいます。なるべく小刻みに問題演習をすることを進めます
 
繰り返しになりますが、図を描いて考えること!面倒くさがって図を描くことを端折ってはいけません。目標は本番で問題が解けるようになることなので、日々図を描く訓練をして、本番でその成果を発揮できるようにするべきなんです。
 
初学者おススメの一問一答集はLECの「とらの巻」。当然、過去問分析がされているので問題は宅建試験に必要な論点ばかり。問題集の収録数が多いのも魅力です。
(下記リンクは2019年のものなので、法改正に対応した2020年のものが出たらそちらを買うようにしましょう)
 
初学者は一問一答⇔テキストで基本をしっかり押さえよう
 

 再チャレンジする場合

再チャレンジされる方は、いきなり過去問問題集でいいと思いますが、前年の民法の得点率が5割以下の場合は一問一答集からやり直すことを進めます。基礎固めからやり直しましょう。

過去問を使う勉強方法はさっきと一緒。以下のSTEPで図を描いて考える!です。

STEP1:テキストを図を描きながら読む
STEP2:該当場所の過去問を図を描いて解く
ここで、過去問を解く際の注意点。過去問を解く意味は、その問題が正解できるかどうかではなく、どういう論点が出題されているかの傾向を知ることです。
よって、過去問を消去法などで解いても全く無意味です。やるべきは・・
一問4選択肢、全ての肢を正確に判断できるまでやる
これです。全選択肢をまさに嘗め回すように勉強しましょう。選択肢一つ一つ図を描いて考えましょう。この作業を避けて民法の得点はあり得ません!
 
おススメの過去問集は相変わらずLECシリーズ。当然、過去問分析がされているので問題は宅建試験に必要な論点ばかり。民法だけで本一冊というボリュームです。
(下記リンクは2019年のものなので、法改正に対応した2020年のものが出たらそちらを買うようにしましょう)
過去問を選択肢一つ一つ図を描いて練習しよう。基本が心配ならば一問一答集に立ち返ろう
 

まとめ

この記事が言いたいことは、

図を描く訓練を積み、法的思考力・得点力を身に着けよう
これだけです。私自身も図を描いて練習して、もちろん本番でも図を描いて考えて、宅建士・行政書士など法律試験をクリアしてきました。
図を描くのは面倒な作業ですが、これが王道。図示なくして合格はないといっても過言ではないでしょう。
 
このブログは2019年の秋ぐらいから書き始めたもので、宅建の民法の必要最低限のところを図解してきました。
法改正の部分は、順次、ブログ記事を更新していくので是非理解の助けにしてみてください。特に、文章を図にする方法に焦点を当てて記事を作成していきます。
 
2020年からの試験は民法改正もあり、過去問が通用しないところもありますが、「図を描く能力」は試験内容が代わろうとも必須のスキルです。
頑張って図を描きましょう(著:らくたろう)

コメント

タイトルとURLをコピーしました