【行政書士試験】独学で失敗しない勉強法~民法編~

行政書士 失敗しない民法 行政書士試験

 

行政書士 失敗しない民法
数ある行政書士試験対策のページから、このページを選んでいただいてありがとうございます。
 
この記事では、以下のような悩みを解決していこうと思います。
・民法の独学で注意する点って何?
・過去問中心の勉強で合格できる?
わたし自身も独学で試験を突破しましたが、一年目は惨敗しています。二年目に一年目の反省をしっかりと行い、対策を再構築したうえで合格することができました。
 
本記事では、私自身の経験に基づき、一年目の受験では気づかなかった「失敗」をまず紹介していきます。続いてその失敗を生かした具体的な対策を解説していきます。
独学でチャレンジする方向けに書いていますが、行政書士試験を受ける全ての人に通じる内容となっていますので是非一読してみてください。
 

1年目の「失敗」した勉強法

まず、初めて行政書士試験をチャレンジしたときの話から始めます。

 「過去問」やれば受かるでしょ

「宅建試験」と「FP2級検定」を独学で、過去問やりこんで突破してきた私として、「過去問やれば受かるんでしょ」とタカをくくっていたのが一番の誤りでした。

「宅建で民法やってるから、行政書士試験もプラスアルファやれば民法いけるでしょ」

そんな軽い気持ちで初めた最初のチャレンジ。いつものように市販のテキスト過去問集を買って勉強し始めました。

勉強方法はいつもと同じ。過去問の選択肢一つ一つを正確に判断できるまでやる

5,6年分の過去問が収録された問題集は嘗め回すようにやりましたね。全選択肢、正確に捌けるまで練習しました。

おっしゃ、これで行けるやろって感じです。過去問勉強法を信じていたので、模試を受けるまでもないと完全に舐めきっていましたね(笑)

 試験本番での絶望

試験本番。自信満々で試験に挑む。

試験開始。

あ、あれ。全く判別できない。

カ、カ、過去問でやったところ全然ない・・・・・

多分、民法で自信もって判別できた選択肢は全体の2~3割くらいしかなかったと思います。

試験終了時に不合格を確信しました。

 

試験終了後、確信しました。最大の教訓はこちら。

一年目の最大の失敗原因
➡ 過去問勉強法を過信していたこと

2年目の「合格」した勉強法

独学で資格試験にチャレンジする場合、過去問を必ず使うと思います。いくつも資格試験などを受けてきた中、初めての行政書士試験を受けて痛感したこと。

過去問だけでは通用しない試験もある。
過去問勉強法を過信しすぎた時点で不合格は決まっていましたね(笑)
特に民法。本番は全くできなかった・・・。
 
悔しくて悔しくて。また来年のチャレンジを決めました。
 
今回一番読んで頂きたい内容はココからです。1年目の反省を十分行い、再度対策を練り直しました。2年目に立てた作戦は次の通りです。
STEP1 試験の特徴を分析しなおす
STEP2 教材を選び直す
STEP3 徹底的に暗記する
それぞれ詳しく解説していきます。

 STEP1 試験の性質を分析

まず行政書士試験の民法の配点を再確認しました。

択一問題 9問/40問 36点/160点
記述問題 2問/3問   40点/60点
全体   76点/300点 約25
配点の25%が民法です。よって民法の攻略なしにこの試験の合格は不可能です。
 
次に、民法を勉強するにあたり、過去問問題集でやるのが妥当かどうか考察します。
行政書士の民法の出題範囲は、宅建試験と違い、1000以上ある条文の範囲全てです。
宅建試験は、宅地建物に関する法律知識を問う問題が出題されるので、権利関係は「不動産」に関する内容がメインです。
一方、行政書士試験は「不動産」に限らず、「動産」に関する内容も当然問われます。加えて、親族関係の法律も出題範囲に入りますから、出題傾向を絞り込むのは非常に困難です。
過去問問題集で勉強できる民法の内容は、10年分×9問(択一)×5肢=450肢。直感的にも、過去問10年分程度の知識では出題範囲が1000条ほどある法律の内容をカバーできるはずがないのです。
過去問を20年、30年前からやろうとボリュームを増やしたところで、法改正、判例変更などがあるので有効な手段とは言えません。特に2020年の試験は民法の大幅改正の影響もあり、過去問がより意味をなさなくなります。
 
独学で民法をやるときには、こう結論付けることができます。
過去問のみでは圧倒的に知識不足
模擬試験とかやるとよくわかるのですが、模擬試験の問題をテキストで復習しようとしても、テキストにのってない論点が結構あります。
出題範囲が広範ということに加え、毎年の問題数は11問なので、過去問では再現できない論点が沢山出てもなんら不思議ではないです。
 
民法の対策で、過去問のみの勉強は知識不足でほぼ落ちる
 

 STEP2 教材を選び直す

過去問のみの勉強では圧倒的に知識不足。

そこで、私はどうしたか。

まずは、教材選びからやり直しました。テキスト・過去問はいつも通り最新のものを買いました。私が使っていたのが下の教材です。(購入するときは法改正に対応した最新版を買いましょう)

過去問の問題数ではこのウォーク問が一番です。論点別に収録されているのがスバラシイ!

さて、ここからがキモです。

先程も申し上げたように、基本書・過去問だけでは知識不足で撃沈するのでどうすればいいのか。わたしは次の教材を購入しました。

こ、公務員試験の問題集だと!!??しかし、この本がホントに素晴らしいんだ!!

・民法全範囲の問題を大量に収録
論点ごとにまとめられて、反復練習できる
難易度ごとに問題収録され、無理なくできる
解き方・考え方がわかりやすく書かれている
同じ論点を、別問題で繰り返し問うような構成になっているので、定着するのが半端なかったです。
解いていて、メキメキ力がつく感覚がたまりませんでした(笑)
 
この教材は、択一対策として行いましたが、記述式対策としてももちろん有効です。論点を大量に仕入れておかないと記述のしようもないですからね。
 
知識不足をスーパー過去問で補おう
 

 STEP3 暗記を徹底的に行う

ここからは、主に記述式対策の話です。記述式も過去問やってりゃいけるだろ!とタカをくくっていましたが、当然撃沈。どうやって解答したらよいのかさっぱりわかりませんでした(笑)

そもそも記述式はマーク式とは違い、自分で論点は何かを見つけ出さないといけません

当然、自分の頭の中にある論点のストックが多いほど、事例を読解したときに分析がしやすくなります。いかに、論点のストックを多く、効率的に蓄えるかがキモです。

初年度で全くダメだったのは、「マークしっかりやれば記述もできるだろ」というトンデモ理論で挑んでいたからです。記述は別のスキルが必要となります。

では、どうやって知識を補充するのか?次のステップで暗記します。

1.判例集を用意する
2.暗記プリントを作成
3.隠して言う・書く

判例集を用意する

まずはテキスト以外に重要判例集を用意しましょう。以下のシリーズが使いやすいかな?(まだ2020年のものが出ていないので、2019年のものを挙げておきます)

暗記プリントを作成する

そして、本を用意したら次は暗記の準備です。下のようなプリントを自分で作成しました。

図解!!!

【左側】事例を図示し、問いを書く。
【右側】法律の効果や結論を書く
重要判例集・テキストに載っている事例を全てこのようにプリントに起こし、オリジナルの暗記プリントを作成します。
 

隠して言う・書く

はい、重要なのはここからです。暗記プリントを作って満足しては意味がありません。暗記タイムです。
やることはカンタン!次のようにやります。
1.右側(効果・結論)を隠しながら、左側の事例を見る
2.何も見ないで、効果・結論を言う・書く
図で表すとこういう作業をしている状態です。
インプット アウトプット
これが、ものすごく頭を使う作業です。最初は全く法律効果・結論を言うことができませんでしたが、繰り返し・繰り返し練習していくうちに頭に入っていきます。
 
ここが根性の見せ所です。一朝一夕で頭に入る内容では決してないので、図で理解し、法律用語・言い回しを徹底的に暗記します。
 
暗記プリントを作成し、論点を徹底的に叩き込もう
 

まとめ

過去問やれば受かるだろ

こうナメてかかったのが失敗の最大の原因です。過去問は宅建やFPなど再現性の高い試験には有効ですが、行政書士試験の特に民法のような、出題範囲が広範の場合には通用しません

満遍なくかつ正確に勉強しなければいけません。やはりそれなりの時間を確保し、メンタルを強く持たなければ受からない試験と痛感しました。

今後も、私の経験をもとに最適な勉強法をブログで紹介していきますので、是非読んでみてください。

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