
数ある行政書士対策のコンテンツから、このページを選んでいただきありがとうございます。
このブログに来ていただいたということは、次のような悩みを抱えているのではないでしょうか。
行政書士試験に独学でチャレンジしたいが、どうやってテキスト・問題集を選んだらいいの?
著者自身、行政書士試験には一度落ちています。自身を振り返っても明らかですが、教材の使い方が悪かった。この一言に尽きます。2回目のチャレンジで、教材・勉強方法を見直し、独学で合格することができました。
この記事では、著者が犯した失敗を紹介し、次いで実際に私自身が使っていた科目ごとに最適な教材をご紹介していきます。皆さんの試験勉強の一助になれば幸いです。
失敗したときの勉強法
宅建・FP2級を基本書・過去問のみで乗り切ってきた私にとって、「過去問勉強法」こそ資格試験最強の対策方法であることは疑いようのないことでした。
当然、行政書士試験初チャレンジは基本書・過去問集のみを購入し勉強しました。
過去問の選択肢ひとつひとつをくまなく練習し、ほぼ完ぺきに仕上げました。
過去問集をほぼ完ぺきに仕上げ、自信満々で試験本番。その結果・・・
大・惨・敗
問題のうち、自信をもって解答できたのは全体の3割~4割。
試験中に、不合格を確信しました(笑)
見事に打ちのめされました。まあ悔しくて悔しくて・・・。
猛省をし、勉強方法を見直し、2回目のチャレンジを決意しました。
まず、1回目の受験を通してわかったことは次の通り。
過去問を完璧に仕上げても戦えない
ということで、過去問以外の知識をいかに仕入れるかを考えました。
どうやら、行政書士試験の対策本のみでは情報量が不足しているようなので、他資格のテキスト・問題集を勉強した方がイイという結論に達しました。
実際に他資格の教材で勉強していると「行書の基本書にこんな情報全然載ってないやんけ!」っていうのがいくつも出てきます。
次の章から、実際に私が使っていた教材をピックアップしていきます。独学で行政書士試験を乗り切ろうとする方には是非チェックしていただきたいです!!
重要なことなので繰り返します。
行政書士試験は過去問だけでは合格難しい!
科目ごとのおすすめ教材
それでは、独学者向けのおススメの教材を科目ごとに上げていきます。
まずは、勉強するにあたり必要最低限の教材を紹介し、続いて、各科目ごとにより知識を積み上げるための教材をご紹介していきます。
基本を学ぶための教材
他資格の教材を紹介していくのですが、やはり行書対策の基本書・問題集は用意しておきましょう。情報量は不足していますが、必要最低限の知識をつけるにはやはり必要な教材です。
私が使っていたのはLEC出版の「みんなが欲しかったシリーズ」です。このシリーズはとにかく基本書がスバラシイ!
この本の素晴らしいところはこんなところです。
・科目ごとで分離できるので持ち運び便利
・図解が多い
この本は行政書士試験を初めて独学でチャレンジしようって人の導入にはもってこいだと思います。
問題演習もこのテキストとリンクしているものを選んだ方がよいでしょう。
私は使っていませんが、問題集が難しいと感じるのであれば、一問一答集から基礎固めをやるのもいいと思います。初学者で重要なことは無理なく継続的に続けることです。
私の初年度のチャレンジの時は、判例の知識も圧倒的に不足していたので、2回目のチャレンジの時はこのシリーズの判例集を買って知識補充をしました。基本書には載っていない判例が沢山出てきます。
教材を用意したら「基本書」・「問題集」を往復して基本を固めましょう。各科目の知識の上積みはそれからです。
繰り返しになりますが、上の教材はあくまで基本をしっかり定着させるための目的で勉強するものです。これらだけでは情報不足ですから、科目ごとで知識を補強する必要があります(特に民法)
基礎法学のおすすめ教材
基礎法学は特段対策の必要はいらないと思います。出題範囲が広すぎてよくわかりませんし、例年2題出題されて、そのうちの1題はみんなできない難問・奇問です。
この分野は基本書・問題集などの内容を正確に理解するので十分かと思います。この科目に注力しすぎてはいけません。
憲法のおすすめ教材
憲法は、判例の知識が相当数出題されます。基本書に載っている判例だけでは知識不足です。よって、使用する教材は先ほど挙げたこちらの教材です。


みんなが欲しかった! 行政書士の判例集 2020年度
この本で、基本書・問題集では不足してしまう判例の知識を補充します。
過去に、この本をフルに活用した具体的な勉強方法を下記の記事にまとめてありますので、是非読んでみてください。
民法のおすすめ教材
民法こそ、基本書・過去問だけでは圧倒的に知識不足。そこで目を付けたのが下に載せた「公務員試験」の問題集です。(司法書士試験の問題集とも迷いましたが、「難しそうだなー」っていう理由で辞めました(笑))
通称「スー過去」公務員試験のバイブルらしいです。
この本では、圧倒的な問題収録数で色々なパターンの問題を経験します
しかも難易度別に問題が収録されているので、簡単な論点から徐々に難しい論点へ移行できます。(解説ページが見ずらいっていうのがちょいと難点ですが)
とかく、行書対策の問題集では問題収録数が少なく、問題に対する経験値が不足します。圧倒的に問題をこなし対応力をつけるのにはこの本がベストでしょう。
また、判例問題対策も必須ですから、先ほども紹介した判例集で知識を積み上げます。
一方、民法の勉強の仕方がわからないって人向けに下の記事を作成してありますので是非参考にしてみてください。判例集の活用方法、日々の問題の練習の仕方など書いてます。
行政法のおすすめ教材
行政法に関して、まずは基本書・問題集をほぼ完ぺきに仕上げることが大前提です。そのあとの積み上げはやはり「公務員試験」の問題集です。
大量の問題を浴びるように解き、色々な問題パターンを経験する
行政書士対策の問題集・過去問では不足してしまう問題演習を行います。こちらも民法と同様、難易度別に大量の問題が収録されています。
また、判例問題対策も必須ですから、先ほども紹介した判例集で知識を積み上げます。行政事件訴訟法・国家賠償法など判例の知識がないと太刀打ちができない問題も当然出題されますからね!
※※行政法の具体的勉強方法は現在執筆中です※※
商法・会社法のおすすめ教材
商法・会社法の条文は「但し書き」のオンパレードです。但し書きが多いということは、「ただし〇〇の場合は」や「ただし△△の場合は」のように、様々な問題が作れてしまうということです。
この〇〇の場合、△△の場合など場合分けを正確に記憶しないと、まず間違いなく正解できません。毎度のことながら、基本書・過去問だけの知識では絶対的に不足します。
私が使ったのは、「司法書士」の対策本です。行政書士の会社法では「設立・株式・機関」がメインなので底を重点的に練習します。
基本書ではカバーされていない基本的な論点を一問一答形式で理解する
まずもって、行書対策の問題集では完全に演習不足です。練習する問題が少なすぎます。
この問題集は、商法・会社法を体系的に学習できる、かつレベルが行政書士に比較的近いとの理由で司法書士の教材を選びました。
商法・会社法の具体的な勉強法・問題集の活用方法は下記の記事で詳しく書いてありますので、是非一読してみてください。
一般知識のおすすめ教材
一般知識では足切りを食らわないように、「情報分野」・「文章理解」できっちり6問以上取れるかが課題です。まずは過去問を一通りこなしましょう。
政治・経済・歴史などの分野は範囲が膨大すぎるため、注力して勉強してはいけないです。出るところをきっちり押さえる戦略です。
特に「個人情報保護法」あたりは条文数も少ないですから、がっちり押さえておくべきところです。
一方、「文章理解」がどうしても出来ないって人は、思い切って大学受験の問題集をやってみましょう。おススメは「出口の現代文」です。
この本の、「評論」、「論評」の問題をやれば基本的な解き方は身につくと思います。上のものはレベル1の超基礎編ですが、レベル3の標準編までやっておけば十分です。
※※一般知識の勉強法は現在執筆中です※※
まとめ
いかがでしたでしょうか。
悲しいかな、市販で売っている行政書士対策の本では「情報量不足」で思ったように得点できません。独学で行政書士試験に挑む場合は、情報不足を補うために皮肉にも他資格の試験対策本で勉強しなければいけないということは覚えておいてください!
この記事が、少しでも独学者の教材選びの参考になっていただければ幸いです。
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