【宅建の勉強法】過去問を使い倒す具体的な方法

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宅建 勉強法

この記事は、こんな悩みを抱えている方に向けて作成しました。

・みんな過去問やれっていうけど、具体的にどうやったらいいのよ

宅建は過去問から出る!だから過去問を何周もやるんだ

他の宅建ブログやツイッターでよく見かける主張です。しかし「過去問やれ」と書いてありますが、

どれくらいやったらいいのか
どうやって活用したらいいのか

を説明してるものは少ないように感じます。そこで、この記事では過去問をどうやって活用し、どれくらい勉強していけばいいのかを詳しく解説していこうと思います。この記事を読んで効率よく勉強・学習していきましょう。

※※ 注意事項 ※※
2020年度の試験対策について、「民法改正」の影響で、権利関係の過去問利用が難しくなりました。よってこの記事では主に「宅建業法」・「法令上の制限」を対象とした解説を進めていきます。

なぜ過去問をやるべきなのか

そもそも、なぜ過去問が最良の教材となるのでしょうか。今一度宅建試験の配点を振り返ってみましょう。

権利関係   14
宅建業法   20
法令上の制限 8
税・その他  8
今回、焦点を当てる「宅建業法」と「法令上の制限」の配点で全体の56を占めます。
 
宅建業法に関しては法律の条文数が80個くらいにも関わらずダントツで出題数が多いです。そりゃあそうですよね。この試験の最重要科目です。
重要なことは、条文数に対して圧倒的に問題数が多いということ。ということは、試験問題は過去にも出題した重要な論点を繰り返し問わざるを得ないってことです。だって条文からでしか問題作れないんですからね。
 
一方、法令上の制限ではたくさんの法律が出てきますが、全部をみっちりやったらとんでもない量になってしまいます。よって、試験問題は都市計画法・建築基準法など宅建士として知らなければいけない最低限の知識しか出題されていません。
なので覚えるところは必然的に限定されてきます。過去問を分析しても出題されているところはやはり限定的。出るところは毎年似ています。
 
以上のような理由から、過去問をやることでどういう論点が出題されているかの傾向がつかめるってワケです。
・業法は条文数が少ないので、重要論点を繰り返し出題せざるを得ない!
・法令関係は広範すぎるので、基本的なところしか出題できない!
⇒⇒だから過去問を見直すことで出題傾向がわかる
 

過去問の具体的な活用方法

過去問の重要性を理解していただいた上で、過去問活用方法について見ていきます。まずはどの教材で勉強するべきか、続いて具体的な勉強方法を解説します。

 オススメの過去問問題集

過去問の問題集は「年度別」と「分野別」の2種類があります。知識を身に着けるという目的では、「分野別」の問題集が効率的です。分野別の問題集ですと、一つの論点が問題集にまとめて収録されており、様々な角度からその論点を勉強できるからです
よって、ココで紹介するのは「分野別」の問題集です。
ダントツのおススメ過去問教材は下のLECシリーズです。分野別でみっちり勉強できます。
 
民法の過去問も法改正対応のものが出版されているので用意するのがイイでしょう。
 
※※ 宅建を初めてチャレンジする方へ ※※
宅建試験を始めて受験する方は、いきなり過去問からやっても非常に難しく感じるかもしれません。そりゃあそうですよね、何にも知識がない状態ですからね。過去問やってみたが、難しくて挫折してしまうっていうことは、モチベーション維持のためにも何としても避けなければなりません。

初学者にとっておススメの勉強は、まず「一問一答問題集」で勉強してみること。テキスト読んで、一問一答やってを繰り返す。

本試験も問題を分解したら、やっていることは一問一答ですから、これができないことには当然過去問もできるようにはならんということです。

初学者におススメの一問一答問題集は「駿台 うかる!宅建士 一問一答」。収録数1234問なので様々な角度から論点を学べます。テキストと何度も往復することで基礎力を付けます。

 

 問題集の活用方法

さて、勉強すべき問題集を紹介したところで、次は具体的な勉強方法です。次のステップに分けて解説していきます。

1.問題集をやるペースを決める
2.選択肢ごとにマークを付ける
3.できないところを繰り返す

詳しく見ていきます。

問題集をやるペースを決める

勉強するって言っても、「計画」をしっかり立てないことには物事はうまく運びません。どういうペースで勉強すべきかをしっかり決めておけば、日々の生活にメリハリをつけることができます。

よって、次のようにシミュレーションをすることが重要です。

1.試験日1か月前まで残り何日か数える
2.問題集の問題数を数える
3.一日に練習する問題数を決める
4.1か月前まで問題集が何周できるか
(なんで試験1か月前までなの?それは試験の1カ月前までに基礎力を十分養い、最後の1か月で仕上げの勉強をするからです。残り一か月の直前対策は別途記事にします。)
 
具体的に例を挙げてみます。
新年度の4月から宅建にチャレンジしてみよう。試験まで残り6か月です。その一か月前なので5か月×30日で基礎力の準備期間は150日あります()。問題集の問題は数えてみたら全部で約400問()。一日10問はこなしてやるぞ!()。ということは問題集を1周するのに400問÷10問=40日か。1か月前までに4周弱できるな()
こんな感じでシミュレーションしておきます。これをやる目的は勉強のペースの目印をつけるということです。計画なしで勉強すると自分を見失いますし、進捗状況もわからないので、破綻するのがオチです。
 
ここで決めた周回数はあくまで目安です。沢山、問題集を回したところで、できないところがそのままだったら何周しようが意味がありません。次の項でも説明しますが、重要なことは周回数ごとにできる問題をどんどんむやしていくってことです。
 
では、次の項で具体的な問題集の活用方法を見ていきます。

選択肢ごとにマークを付ける

問題集は下記の図のように左側が問題、右側が解答解説になっているものが多いです。(さっき紹介したLECの問題集もこんな感じ)

宅建 問題の分け方
まずは右側の答えを隠してやってみる。そして答え合わせをしてみる。ここで重要なのが選択肢ごとに以下のマークを付けることです。
「×」…全くわからない、知らない
「△」…なんとなく知っているが、思い出せない
「○」…自信をもって答えられる
理解度ごとでマークをつけましょう。問題集の1週目はひたすら選択肢ごとにこのマークを付けていく作業になります。併せて、自分が疑問に感じたこと、わからないことなどコメントしておくのもGoodです。復習するときの助けとなります。
ここで大事なのは「選択肢ごと」ってことです。過去問は正解することが目的でなく、出題されている論点を分析するために活用するものです。一選択肢ごと丁寧に理解することが重要です。

初学者の人は最初は×だらけだと思いますが、そんなの当たり前です。できなくて当然。まずは自分が「知らない・全くわからない」というところを抽出することが大切です。

そして、マークが付け終わったら、「△」、「×」マークの論点をテキストで振り返って復習します。この復習を必ず行ってください。解きっぱなしが一番よろしくない。
 
〇 ワンランク上のコツ 〇
毎日10問やるって場合、次の日に新しい10問をやる前に、前日でやった問題で、できなかった「△」、「×」の選択肢を解き直すのが効果的です。人間、忘れる動物ですから、前日やったことはすぐに復習しないと頭から消え去ってしまいます。勉強量は必然的に増えてしまいますが、一番効率的な勉強方法です。
特に勉強時間の確保が難しい社会人や主婦の方。問題集の進むペースが落ちても構わないので、この方法で行くのがイイと思います。結果、頭に残る量が増えます。
マークが付け終わるまで、この過去問⇔テキストを繰り返します。
 

出来ないところを繰り返す

さて、ここからが根性の見せ所。マークが付け終わったら、2週目突入。

これ以降やるべきことはただ一つ。

△、×のマークを〇(自信をもって答えられる)にしていくこと。
〇マークは自信をもって答えられるので、繰り返しやる必要はありません。(たまに思い出すためにやる必要はありますが。)
△マークはおそらく単なる暗記不足によるところが大きいと思います。暗記がニガテな方は多いと思いますが下記の記事を読んで暗記の方法を学んでみてください。
×マークのところは重点的に理解に努めるべきところです。お持ちのテキストを読み込んだり、また私の過去の記事で論点別で図解してますので是非参考にしてみてください。
 
暗記・理解を繰り返し、2週目・3週目と勉強していき、〇マークを増やしていきます。〇マークが増えることで、進捗状況がわかりますし自分の成長が可視化できるのもいいところです。
 
ここまでくると、あとは自分との戦いです。しっかり勉強時間を確保し、暗記を避けず、毎日継続する。
自らの精神力が問われるのです。
 

まとめ

この記事を一言でまとめると、こんな感じです。

〇、△、×マークを選択肢ごとに付けていき、〇の数をどんどん増やす
初学者にとって最初勉強するときは意味不明なところがほとんどだと思います。でも、みんな最初はそうなんですよ!そこから毎日努力して徐々に覚えて理解していく。その積み重ねです。いくら効率のいい勉強法があったとしても毎日継続してできるかどうかです。
 
今後も宅建に関して様々な記事をを描いていきますので是非読んでみてください。最後まで読んでいただいてありがとうございました。また別の記事でお会いしましょう!(著:らくたろう)
 

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