【宅建】3か月でイケる!図解による民法の勉強法~債権の消滅事由(相殺)【独学】

相殺 宅建・民法

相殺

相殺ってよく聞くけど何なの?

自働債権・受働債権とか

わけわからん!!!

相殺は債権がなんぞやってところがわかっていないと、なかなか理解が難しいかもしれないので心配な方は債権・債務の復習をしてみてください。

今回の内容はこちらです。

1.相殺とは
2.よく出る論点
1.相殺とは
民法の規定はこちら・・・民法第505条
相殺
相殺って言葉は日常生活でよく使うと思いますが、法律的にどういう制度なのか詳しく見ていきます。相殺という制度があることで次のようなメリットがあります。
〇 決済の手間が省ける
〇 債権の回収できないってリスクが減らせる。
一個目はわかりやすいですね、現金の貸し借りしてて、「ハイ、10万かえすね」、「ありがと!、んじゃぼくも10万かえすね」ってアホくさいですよね。(アホ過ぎて、極端な例ですが・・・)
2個目のイメージはこんな感じ。上の図の例で行くと、Aさんは10万貸していて8万借りている状態。もちろんAさんは10万円きっちり回収したいですよね。相殺の意思表示をすることで、借りている8万円分はキープできるってわけです。「10万のうち借りている8万円は相殺して確実に回収できる!」ってAさんは期待できるわけです(これを相殺の担保的機能とか言ったりします)
 
では、相殺でややこしい用語の説明をしていきます。
自働債権・・・相殺を主張した人がもっている債権
受働債権・・・相殺を主張された人が持っている債権
ここをしっかり押さえてください。すべてこの用語を基に解説をしていきます。
 
次に相殺を主張するための要件を挙げます。(これを相殺適状になるための要件とも言います)
1.双方の債権が有効に成立し、同種の債権であること
2.自働債権が弁済期にあること
3.債務の性質が相殺を許さないものでないこと
1はわかりやすいですかね。お金の貸してるのに相殺対象が「お菓子1年分で勘弁してくれ」っていうのはダメってことです。
2は後程、詳しく説明します。
3は、相互に現実に履行をしなければ債権の目的を達することができないものなどがそうです。
 
相殺の仕方と効力はこんな感じ
相殺の仕方・・・当事者の一方から相手方への意思表示で行う
相殺の効力・・・双方の債務が互いに相殺適状になった時に遡ってその効力を生ずる
2.よく出る論点
用語などの説明はこれくらいにしておいて、次は例題を通してより理解を深めていきましょう。
相殺②
左側:債権が弁済期になっているかどうか
右側:不法行為による損害賠償請求権を相殺できるかどうか。
債権が弁済期になっているかどうか
左側いきます。状況はAさんの債権が「10月10日までに100万円払ってください」っていうもの。Bさんの債権が「9月13日までに100万円払ってください」っていうもの。ここでAさんが10月1日に相殺をしたいといったとしましょう。(Aさんが相殺を主張したので自働債権はAさんの債権、受働債権はBさんの債権となります)
10月1日時点ではAさんの債権は弁済期を迎えていません。弁済期を迎えていないということは、BさんはAさんに「まだ100万円を返す義務はない」ってことです。それなのにAさんが相殺してくださいっていうのはおかしくないですか?だってBさんは10月10日まで返す義務はないんですから。
逆に、Aさんの債権が「9月15日までに100万円払ってください」、Bさんの債権が「10月10日までに100万円払ってください」っていう状況(図の左下の状況)でAさんが10月1日に相殺したいって場合はどうでしょうか。Aさんの債権は弁済期が来ていて、Bさんの債権はまだ弁済期が来ていません。Bさんの債権の弁済期が来ていないってことは、Aさんの支払期限がまだ来ていないってことです。支払期限より先に債務を処分(相殺したり・弁済したり)するのはAさんの自由です(本来ならAさんは支払期限までそのお金を自由に使えるんですから)。それを放棄して自ら相殺を主張するんですから、これを禁止する理由はありません。(これを期限の利益の放棄といいます)
結論、自働債権は弁済期にある必要があるが、受働債権は弁済期に達していなくとも相殺できる
期限の利益の放棄
たとえば10月20日に何らかの支払いがあるとしましょう。10月20日までにしっかり払えばいいのですが、「今月はちょっと余裕があるから早めに払っておこうかな」と10月10日に支払いを完了しました。20日までの10日間は本来であれば払わなくていいお金で自由に遊んだりご飯いったりできたのに、それを放棄したって感じです。支払期限までは金銭を自由に使用できる利益を「期限の利益」、それを前もって支払うのを「期限の利益の放棄」って言います。
不法行為による損害賠償請求権を相殺できるかどうか
これもよく出る論点ですのでやっていきます。こちらは比較的カンタン。「不法行為による損害賠償請求権」は被害者が「おい、お前のせいで損害出たから賠償しろ!!」っていう請求権です。なのでその意義は「被害者の現実的な保護」です
加害者のほうから「お願い!相殺してくりー!!」なんて言われたらむかつきますよね。なので、加害者側から、損害賠償請求権を受働債権として相殺するのはダメっていう風になってます。
逆に、被害者から損害賠償請求権を自働債権として相殺するのはOKです。だって被害者の方が「ま、ええやろ」って言ってるんですから、それを禁止する理由はないです。
 
今回はこの辺りで止めますが、「相殺」はほかにも論点がまだまだあります。他論点は問題演習の回に回しますので、今回の基本的なところをしっかりと押さえておくのが良いと思います。
 
次回は「債権譲渡」についてやっていきます。
【宅建】3か月でイケる!図解による民法の勉強法~債権譲渡【独学】
 
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