【独学で宅建】結局、過去問て何年分?何周やればいいの?

宅建 何周 宅建 勉強法

 

宅建 何周

この記事では以下のような疑問をお持ちの方に向けて書いてみました。

・過去問やれって言うけど何年分やればいいの?
・問題集は何周くらいやればいいの?
ちょいと調べれば過去問やれ!過去問やれば受かる!と出てきますが、毎年の合格率は15%前後。70%以上の人が落ちる試験です。おそらく受験生のほとんどが過去問やっていると思いますが、みんな過去問やっているのに何でこんなにも合格率が低いのか?答えはカンタン。
過去問の活用が不十分
これに尽きます。
「んじゃあ、どれくらいやったら合格に足りるようになるんだよ!」っていう疑問に答えていくのが今回の記事です。どれくらい勉強すべきかを理解したい方、是非読み進めてみてください。4~5分で読み切ります。
※※ 注意事項 ※※
2020年度の試験対策について、「民法改正」の影響で、権利関係の過去問利用が難しくなりました。よってこの記事では主に「宅建業法」・「法令上の制限」を前提とした解説を進めていきます。
 

なぜ過去問をやるのか

そもそも、なぜ過去問が最良の教材となるのでしょうか。今一度宅建試験の配点を振り返ってみましょう。

権利関係   14
宅建業法   20
法令上の制限 8
税・その他  8
今回、焦点を当てる「宅建業法」と「法令上の制限」の配点で全体の56を占めます。
 
宅建業法に関しては法律の条文数が80個くらいにも関わらずダントツで出題数が多いです。そりゃあそうですよね。この試験の最重要科目です。
重要なことは、条文数に対して圧倒的に問題数が多いということ。ということは、試験問題は過去にも出題した重要な論点を繰り返し問わざるを得ないってことです。だって条文からでしか問題作れないんですからね。
 
一方、法令上の制限ではたくさんの法律が出てきますが、全部をみっちりやったらとんでもない量になってしまいます。よって、試験問題は都市計画法・建築基準法など宅建士として知らなければいけない最低限の知識しか出題されていません。なので覚えるところは必然的に限定されてきます。過去問を分析しても出題されているところはやはり限定的。出るところは毎年似ています。
 
以上のような理由から、過去問をやることでどういう論点が出題されているかの傾向がつかめるってワケです。
・業法は条文数が少ないので、重要論点を繰り返し出題せざるを得ない!
・法令関係は広範すぎるので、基本的なところしか出題できない!
だから過去問を見直すことで出題傾向がわかる。
 

過去問は何年分やればいいの?

注意したいのは、同じ論点から出題されるとはいえ、出題者は当然その問い方を変えてきます。論点は同じとはいえ、過去問と全く同じ問題は出題されることはほぼないでしょう。

このように論点は一緒だが問い方を変えてきた未知の問題に対処するにはどうすればいいのでしょうか。

2020年は民法の改正論点が出ますから、民法の平均点が低くなることが予想されます。・・ということは、その分業法・法令で点を稼がないといけません。業法・法令上の制限はこういった事情から(特に業法)9割以上の得点を目指さないといけない科目です。受かるためには確実に9割以上です。

さて、問題を分解して考えてみます。

業法と法令上の制限で問題数は28個。一問につき選択肢は4つあります。ということは試験本番で正誤判断をしなければいけない未知の選択肢の数は28問×4肢=112肢ということになります。

本番では未知の選択肢を正確に100個以上判別しないといけないんです

いくら同じ論点が出るとはいえ、過去問2~3年分の知識のストックでは対抗できないと直感的に感じませんか??過去問3年分だとして得られる知識のストックは336肢分(112肢×3年分)

未知112肢 VS ストック336肢

これでは、なかなか厳しいっすよ。この時点で過去問2~3年分では知識不足で撃沈必須と思ってください。

では、何年分の過去問をやればいいのか。目標である得点率9割を目指すには最低でも10年分がベストです。本試験の約10倍の量をこなすってことです。逆にこれくらいやらないと目指すべき9割はおぼつかないと思います。

本試験で解くべき問題数の10倍、つまり10年分以上の知識を叩き込もう
 
「初学者はいきなり過去問って酷じゃね?」
当然の疑問です。試験を再チャレンジする人はいきなり過去問をやるべきですが、初学者の場合は、基本的な問題集・一問一答からやり始めるのがイイでしょう。まずは基礎固めです。基本問題集・一問一答の全選択肢を正確に判断できるようになってから過去問に挑んでみましょう。

初学者におススメの一問一答問題集は「LEC出版 トラの巻」。収録数1000問なので様々な角度から論点を学べます。テキストと何度も往復することで基礎力を付けます。

 

どんな過去問教材使えばいいの

よくある過去問の問題集のタイプとしては「年度別の過去問集」か「論点別の過去問集」に大別されます。
前者は、本試験の問題をそのままコピペしたもの、後者は論点別に過去問が並び替えられたものです。
 
選ぶべきは断然、「論点」です。年度別ですと論点がバラバラなので、理解を深めるには不向きです。論点別の過去問題であれば、似た論点の問題を連続して練習することができるので非常に学習効率がいいです。似た論点を色々な角度から見れることで応用力がつきます。
 
ここで再確認ですが、過去問の利用価値はその出題論点を頭に入れることであり、過去に何点取れるかどうか計測するためのものではないです。過去問題で〇点取れたとかどうでもいいこと。本試験までに全選択肢完璧に判断できるまでやるんです。
 
おススメの教材はLECウォーク問シリーズ。分野別で問題が収録されています。業法で1冊、法令上で1冊の必要にして十分なボリュームです。これをマスターすれば業法・法令9割以上は狙えるでしょう。下記リンクからどんな教材かチェックしてみてください
 
分野別で一つの論点を連続して勉強し、理解を深めよう
 

過去問は何周やればいいの?

過去問10年分やればいいのね、んじゃあ何回くらい反復したらいいの?ってのが次の疑問です。
先に説明した「分野別」の問題集を例に解説していきます。
 
結論から先に述べます。
過去問のすべての選択肢を正確に判断できるようになるまで繰り返す
これが王道。
 
よく、3周、4周やればいいなんてブログ記事を読みますが、全部の選択肢を捌けるようにならなければ何周やったところで意味がありません。重要なのは周回数ではないです。正確に判断できる選択肢の数です。
 
最近の本試験の傾向として、「正しいものを一つ選べ」などの択一問題のほか、「正しいものはいくつあるか」の個数問題が増加傾向にあります。消去法封じです。よって、より正確でスピーディな判断が要求されます。過去問の選択肢を全て吟味することの重要性がより増してきましたね。
おそらく、過去問のすべての選択肢を正確に捌けるようになって初めて、本番で8~9割とれるかなってイメージです。過去問の正誤の判別率が7~8割では、本番では6割前後ってところでしょう。
 
業法・法令10年分の問題数は280問(1120肢)ですから、この2分野だけでもかなりのボリュームです。
過去問の回し方は別記事で詳しく書いていく予定なので是非お楽しみに!!
過去問は全選択肢を正確に判断できるまで繰り返す
 

まとめ

いかがでしたでしょうか。いくら過去問から出る試験といえど合格率15%前後の試験でやはり難しいんです。しかし、これまで議論してきたくらいみっちりと過去問をやりこめば、ぐっと合格に近づきます。

下記リンクは、今回の記事をより深利した内容となっています。具体的な勉強方法等を解説していますので是非読んでみてください。

 

あとは、勉強時間をしっかり確保し、勉強を継続していく「覚悟」と「精神力」です。

頑張って合格を勝ち取りましょう(著:らくたろう)

 

【おまけ】よりスキマ時間を有効活用したい方へ

より気合をいれて勉強したい方は通勤時間・寝る前の布団の中など、ちょっとしたスキマ時間でも有効活用したいはずです。下記アプリを使えば、時と場所を選ばず、好きな時に勉強できるのでお勧めです。

情報に接する時間を長くすれば、暗記できる確率も上がるってもんです。アプリを上手に活用し、インプットしていきましょう。

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