【宅建】法令上の制限のポイント ~建築基準法⑤ (集団規定 高さ制限)~ 【独学】

建築基準法⑤ 宅建 法令上の制限

建築基準法⑤

高さ制限って

なんのためにあるの?

今回は集団規定の一つ「高さ制限」についてやっていきます。覚えることはそんなに多くはないのでマインドマップを使ってサクッと覚えていきましょう。

 

今回の内容はこんな感じです。

1.高さ制限の全体像
2.斜線制限
3.日影制限
では、図を描いて考えていきましょう。
 
1.高さ制限の全体像
なんで建築基準法は建物に「高さ」の規制をかけるんでしょうか。こんなイメージで覚えておくとイイでしょう。
用途地域ごとに建物の高さを決めることで「日当たり・通風」を確保するためです。日本はただでさえジメジメしやすい湿気の強い国ですから、しっかり太陽の光を当てて、さらに風を通してキノコやコケが生えないようしているわけです。ジメジメが続くとなんか悪い病原菌が蔓延しそうですしね。
一概に高さ制限といっても、その建物を建てる用途地域ごとで制限が代わってきますので、下の図で確認しておきましょう。
高さ制限 全体像
「絶対高さ制限」で規制を受けるのは「第一種・第二種低層住居田園住居」のみです。10mまたは12m以下の高さにしないといけません。(ただし、特定行政庁の許可があればこの限りではありません)
斜線制限・日影制限については次の項でやります。
 
ここの高さ制限で試験的に重要なことは、どの用途地域の場合は制限を受けるか受けないかを正確に暗記することです。イメージをしっかり押さえたのちに暗記をかましていきましょう。(どこから何メートルに建てるとか、屋根の勾配はこれくらいにするなどの具体的な数字は建築士試験の範囲なのでやんなくていいです)
 
2.斜線制限
3種類あるのでイメージを図でつかんでいきましょう。
2-1.道路斜線制限
道路の風通し日当たりをよくしましょうっていうルールです。
道路斜線
道路斜線の勾配(傾き)は用途地域ごとに異なります。この制限はすべての用途地域で適用されます。
 
2-2.北側斜線制限
太陽の光は南側から当たりますから、特に北側にあるお家の日当たりを確保してあげましょうってルールです。北側斜線制限は住環境保護の要請が強いので、低層・中高層住居の用途地域のみに適用されます。
北側斜線
地面から一定の高さをもって、北側斜線を引きます。この一定の高さは図のように低層か中高層で変わります。
 
2-3.隣地斜線制限
隣に並んでいる建物の日当たり・風通しを保護してあげましょうってルールです。
隣地斜線
第1・2種低層住居・田園はさっきやった「絶対高さ制限」があるので、そもそも適用外です。(よく出る!)
 
結局、建物を上から見た時に、これら制限をすべてクリアしないといけないってわけです。
斜線制限
 
3.日影制限

1970年に入り、日本では中高層マンションの建設が盛んになりました。このときに頻発したのが「日照権訴訟」です。「高い建物ばっかり建てて、ウチに太陽の光が全然当たらないじゃない!どないしてくれるの!?」って訴訟です。こういう背景を基に1976年に建築基準法が改正され生まれたのが「日影制限(にちえい・ひかげせいげん)」です。

建物により生じる日影の量を制限することで、その建物の形状を制限するっていうルールです。建築士さんは、建物を設計するときに日影がどんな感じで回りに影響を与えるかを計算しながら設計します。

このときに考慮する日影は「冬至日」の日影です。一年で一番日影が多くなる日を基に計算します。(冬至日がMAXで影の長さが長くなります)

冬至

それでは、この日影規制を受ける建物ってどんなもんでしょうか。これも建物を建てる用途地域で変わってきますのでマインドマップで覚えましょう。

日影制限

日影制限は「商業・工業・工業専用」は適用受けませんので必ず覚えましょう。

※同一敷地内に2つ以上建物がある場合は一番高い建物を基準として、その敷地の全ての建物が制限を受けます

※対象区域外の建物でも、その影が対象区域に伸びる場合は制限を受ける

今回はここまでです。

次回は建築基準法の「建築確認・建築協定」について解説していきます。
【宅建】法令上の制限のポイントを図解で理解 ~建築基準法⑥ (建築確認 建築協定)~ 【独学】
前回の内容は建築基準法の「建築確認」について解説しています。
【宅建】法令上の制限の覚え方 ~建築基準法④ (集団規定 建ぺい率・容積率)~ 【独学】
 
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【宅建】参考書・テキストの選び方、おすすめ4選【独学】

 

 

 

 


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